昨今は新築マンションにおいても大幅な在庫処分値引きを行うケースがさすがに増えてきているものの、それでもまだちょっと手がでない。
そのため、「狙うなら中古マンションだ」と考えている方も、実のところ多くいらっしゃることでしょう。
ただし、中古マンションを狙う場合に注意しておくべきことは、新築マンション以上にいくつもありますので、数回にわけて解説いたします。
中古マンションをプロがすすめる理由
マンションの管理関係者を中心とする不動産のプロのなかには、購入においては新築でなく、中古物件をことさらにすすめる方も、少なくありません。
その最大の理由としては、実際に現物を確認できることで、住んだときの生活イメージがわきやすくなることです。
建物がまだ建っていない「青田売り」の新築マンションなどと比べて、細かい点までリアルなイメージをつかみながら、プラス面とマイナス面を比較してチェックすることができるからでしょう。
たとえば、実際に部屋の中から見た街並みや、建物のある地域の周辺のスーパーや公園などの施設の状況とその使われ方、マンション管理を請け負っている管理会社の業務状況、常駐している管理人の対応の様子、そして住んでいる住民の質や、早朝のゴミだし時におけるマナーなど。
まさに目に見て、すべてを確認することができます。
また、実際に暮らすマンションの住人を訪ねてヒアリングし、「住んでいる隣の部屋からの音のもれ具合はどうですか?」などと、生きた情報を仕入れることもできます。
これは、新築マンションではちょっとできない芸当ですよね。