マンションは一般に、人気のある名前のよく知られた住宅地ほど、価格が強気に設定されています。
そのような物件は、価格帯でみても、通常はとても手が出ないところですね。
しかし、そのような有名住宅地界隈のすぐ隣の駅に位置する物件などを探してみると、一段相場が下がっていることもあって、意外に狙い目の物件を見つけることができます。
なぜ中小の不動産会社を狙うのか
そもそも、「電車の特急や急行が止まらないから」といったような理由だけで、相場が一段下がっているとしたなら、これは住んでいて実際に感じる不便がごくわずかにとどまるでしょうから、狙わない手はありません。
では、そのような物件を、どこで探せばいいのでしょうか。
これは、実は中小の不動産会社が狙い目となります。
現在、大手の不動産会社は、全体に業績が好調となっていますが、地元密着型の中小不動産会社が扱うような小規模の物件は、売れ行きが不振のところも、かなり多くなっています。
不動産会社の宿命として、市況、すなわちマンションの売れ行きが不振であっても、会社が活動を続け生き残っていくためには、絶えず新しい物件を仕入れながら、常に一定量の在庫を仕入れ、供給していかざるを得ません。
そのため、それら中小の不動産会社は、売れ行き不振の物件については多少の値引きをしてもなんとか在庫を処分してしまいたい...という気持ちを常に抱えながら、営業しているものです。
したがって、そのようなやや人気薄の物件については、値引き交渉もぐっとやりやすい状況となっているのです。
よい中小不動産会社の見分け方
加えて、そのような中小不動産会社の中には、会社の規模は小さくても、街の利便性や住民の質などについて比較的精度の高い地元の情報を持ち、「地元密着型の不動産屋さん」として、長い年月に渡って営業を続けているところも、少なくありません。
したがって、狙いをつけた中小不動産会社の分譲実績などを調べ、それらの住宅やマンションを訪ねてみて、そこの住み心地や分譲した業者の評判などについて実際に住んでいる方からヒアリングしてみるのも、リアルな情報入手という観点からは、よい方法です。
そのように、生きた情報をこまめに探すことで、人気物件のそばにあることから将来的・潜在的には注目が集まりやすい地域にありながらも、現在は人気薄にとどまっている物件の中から、良質なお買い得物件を探すことのできる可能性が、ぐっと高まってくるのです。